リスティング広告の分析は、サイトに入る前と、サイトに入った後に分けて、広告コストを重視して考えていきます。
リスティング広告の場合は、直接的なコストが発生しますので、単純にコンバージョン率やクリック率が高いというだけではなく、「費用対効果」を考慮する必要があります。
たとえば、
広告名 | CV数 | CV率 | 売上 | 広告コスト |
広告A | 1,000件 | 0.8% | 50万円 | 60万円 |
広告B | 500件 | 0.4% | 30万円 | 6万円 |
リスティング広告を運用するとき、広告Aをどうにかしなければ、赤字を垂れ流していくことになります。
また、
広告名 | CV率 | 売上 | 利益 | 広告コスト |
広告A | 0.8% | 50万円 | 20万円 | 60万円 |
広告B | 0.4% | 30万円 | 3万円 | 6万円 |
利益を上回る広告コストが発生している、広告Bも対策する必要があります。
インプレッション単価とクリック単価
言葉の意味
CPI(Cost Per Impression)
インプレッション単価 = インプレッション(広告表示)あたりのコスト
CPC(Cost Per Click)
クリック単価 = 1クリックあたりのコスト
計算式
- インプレッション単価 = コスト÷インプレッション数
- クリック単価 = コスト÷クリック数
基本的には、インプレッション単価もクリック単価も安い方が良いという考え方になります。
リスティング広告のコストの減らし方
入札単価が低いキーワードを見つける。
検索される回数が多くて、上位に入るために必要な入札金額が低いキーワードを見つけることができれば、低いコストで成果を出すことができるようになります。
入札単価を見直す。
成果につながっていないが、コストが発生しているキーワードを止めます。まずは検索回数や入札単価が高いキーワードから見直しを始めましょう。
クリック率を上げる。
ボリュームが多いキーワードから広告タイトルや広告文の改善に取り組んで行きましょう。
コンバージョンあたりのコストと売上
言葉の意味
CPA(Cost Per Acquisition)
コンバージョンあたりのコスト = 該当キーワードにかかったコスト÷コンバージョン数
SPA(Sales Per Acquisition)
コンバージョンあたりの売上 = 売上÷コンバージョン数
SPAが高く、CPAが低いほど良いキーワードとなります。
サイトに入ってきたあとにコンバージョンしなければ、CPAは高くなってしまいます。
キーワードのチューニングだけではなく、ランディングページやサイト内の遷移もあわせて改善していかないといけない指標です。
リスティング広告に対する投資は適切なのか?
計算式
ROAS(Return on Advertising Spend)
広告費用の回収率(%) = (売上÷コスト)×100
ROASが100%以上であれば、コスト以上の売上を獲得することができています。
ROI(Return on Investment)
投資対効果 = (利益額-コスト)×100
ROIが0%を超える場合は、該当する広告が利益をあげています。
Googleアナリティクスとリスティング広告の連携
リスティング広告は、Googleアナリティクスと連携することで、より多くの情報を確認できるようになります。
Google広告とGoogleAnalyticsを連携する方法
GoogleアナリティクスでYahoo!プロモーション広告の成果を計測する方法