新型コロナウイルスの影響で多くの方が職を失いました。
正社員の基本は・・・
終身雇用と年功序列。
企業戦士と呼ばれて戦後の経済成長に貢献しました。
かつては競争力の源泉であった正社員制度が逆に今、ひずみを生み、企業はいずれ終身雇用を維持できなくなりそうです。
日本の法律では、簡単に解雇することができませんが、不況になると正社員だろうがリストラされ、安定と引き換えに人生を会社に委ねる危うさを多くの方が実感しています。
人一倍頑張っても収入が急増したり年配社員を越えて出世できたりしない。
働く側にとっても魅力が薄れ、組織にぶら下がるようになりますが、終身雇用と年功序列に守られているから、「やらされ感」がまん延します。
そうなると会社で働くことは人生を無駄にすることになります。
無駄のない会社で働くほうが成長できますが、組織を変えるのは大変なので、自分が変わることが合理的です。
では、いったいどうすればいいのか・・・
それは・・・
雇用契約を業務委託契約に変えて、フリーランスになる方法があります。
結果さえ出せば働き方は自分次第ですが、半面、雇用保険や厚生年金など社会保険から切り離されて、雇用の安定性を失います。
時間の使い方は自分で決めたい、いずれは起業して経営者になりたい、様々な経験を積み自分をもっともっと磨き上げたい、そんな方にはおススメです。
企業と働き手の関係は新しいステージに入ってきています。
個人事業主を含む国内のフリーランス人口は1000万人を超え、隙間時間に働く「ギグワーカー」や、業務委託ベースで複数の仕事を掛け持つ「パラレルワーカー」が増えています。
企業は業務ごとに適切な人材と契約し、個人は柔軟な働き方ができます。
雇用関係を軸にした働き方に変化が生まれてきていますが、多くの会社は、なかなか変わりません。
でも、新しい働き方に挑戦して成功している会社もあります。
タニタは体脂肪計などのメーカーで、レシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」が大ヒットしました。
社員との雇用契約を切り替え、業務委託で仕事を依頼する制度を導入しています。
正社員からフリーランスへ、正社員にあえて辞めてもらう仕組みを2017年に導入しました。
頑張る社員に報いるには正社員として雇い続けなくてもいい、正社員を辞めてもらう、個人事業主として契約する、その方がやる気を引き出せる、収入も増える、そんなふうに経営者は考えて実行しました。
正社員としての雇用保障を手放す代わりに働く側はいつどこでどれだけ働いてもよい自由を手にすることができます。
企業との雇用契約がなくなり、雇われている人を守る労働法の適用外のため、契約打ち切りの不安はつきまといますが、組織の束縛から解放され、新しいことが生まれます。
従来型の固まった雇用体制で最終的に損するのは誰か?
優秀な社員ほど出勤して人生を無駄にすることになります。
自分の市場価値を意識して、時代が求めるスキルや知識を常に学べば、稼ぎ続けられます。
市場価値が上がった人材にはニーズが生まれ、経験値がたまると人生は楽になります。