Webマーケティング初心者でも、最速3日でリスティング広告を実践できるようになった話！【1日目：リスティング広告の仕組みについて】

この記事では、リスティング広告の基礎から、実際にアカウントを構築して広告運用するまでを、初心者の方向けに解説しています。

リスティング広告と言っても、その種類は様々です。

• 検索連動型広告
• ディスプレイ広告
• 動画広告
• リマーケティング広告
• リターゲティング広告
• Twitter広告
• YDN
• インタレストマッチ広告
• ターゲティング広告
• プレースメント広告

などなど、けっこう複雑です。

今回は、リスティング広告についてほとんど知識がない方や、リスティング広告をやったことはあるけれど、あまり詳しくないという方のために、検索連動型（検索結果に広告を表示させる広告タイプ）について最速3日で実践できるようになるノウハウを紹介します。

 

この記事でシェアしたい３つのこと。

• リスティング広告の仕組み（１日目）
• アカウントの構築準備（２日目）
• アカウントの開設・管理画面の使い方（３日目）

リスティング広告とは？

リスティング広告は、「PPC広告」とも呼ばれます。
PPCとは、Pay Per Clickの略で、クリック課金型の広告という意味です。

リスティング広告は、GoogleとYahoo！のサービスだけ押さえておけばOKです。

• Google広告（Ads）
• Yahoo！プロモーション広告

あなた（広告主）は、「Google広告」や「Yahoo！プロモーション広告」のサービスに申し込みをして、専用の管理画面から広告の設定をすることによって広告の掲載ができるようになります。

たとえば、「Google」や「Yahoo！」で「ダイエット」と検索すると、それぞれの検索結果の上部や下部にリスティング広告が表示されます。

リスティング広告のメリットとは？

ターゲットを絞り込める！

ユーザーが検索エンジンで調べるキーワード「興味・関心・悩み・問題など」を設定すれば、非常に濃い見込客に絞り込んでアプローチすることができます。

費用対効果が良い！

PPC広告は、広告がクリックされた分だけ課金されます。

広告を掲載しているだけ（見られているだけ）では広告費は一切発生しません。

いつでも自由に広告の管理ができる！

インハウス運用（広告代理店に任せず自分で広告を運用すること）すれば、リスティング広告の投入予算・停止・再開・配信する地域・配信時間・配信曜日など、いつでも自由に広告運用をコントロールすることができます。

少額でテスト運用することができる！

リスティング広告は、数千円の少額予算でも運用することができます。

様々なデータ（数字）を取得できる！

リスティング広告は、CTR（クリック率）、CVR（成約率）、CPA（顧客獲得単価）など、非常に多くのパフォーマンスを計測することができます。

 

リスティング広告の料金と掲載順位のルールとは？

１クリックあたりにかかる広告費を「クリック単価」といいます。

クリック単価は自由に設定することができますが、リスティング広告は他の広告主とのオークションで広告の掲載順位が決まるシステムになっているので、入札（設定）するクリック単価が高ければ高いほど、より目立つ上部の方に広告が掲載されます。

「広告品質」も掲載順位に影響します。

GoogleやYahoo！は「検索ユーザーが何よりも一番大事」という基本理念を持っています。
そのため、検索ユーザーのニーズにマッチした質の良い広告を、検索ユーザーのニーズにマッチしない質の悪い広告よりも優遇するというシステムになっています。
広告品質は、Google広告では品質スコア、Yahoo！プロモーション広告では品質インデックスという名称になっており、共に10段階で評価されます。
広告品質は様々な要素で決定されますが、「関連性」と「広告のクリック率」この2つの評価が高ければ高いほど「良い品質の広告」と見なされます。

関連性とは？

• ユーザーが検索するキーワード
• あなた（広告主）が入札（設定）するキーワード
• 広告文の内容
• クリック先のコンテンツの内容

これらの関連性が高ければ高いほど評価が良くなります。

広告のクリック率とは？

あなた（広告主）の広告が、掲載順位1位の広告より、クリック率（広告が表示された回数に対して実際に広告がクリックされた割合）が高ければ、1位の広告よりも検索ユーザーに求められている広告として広告品質が高くなり、より良い条件で広告を出すことができるようになります。

最終的な広告の掲載順位は、「広告ランク」で決まる！

広告ランク＝上限クリック単価×広告品質
広告ランクは「Google」や「Yahoo！」のシステムの中だけで管理されているので、あなた（広告主）が見ることはできませんが、この広告ランクが高ければ高いほど広告の掲載順位は上位になります。

広告品質を高めることによって、上限クリック単価が低くても広告ランクが上がり、より有利な条件で広告を出すことができるようになります。

「上限クリック単価」と「実際に課金されるクリック単価」の違いとは？

あなた（広告主）が入札（設定）するクリック単価「１クリックあたりいくらまで支払うか？」これが上限クリック単価です。

リスティング広告では、広告ランクに基づき必要な分のクリック単価を自動的に調整してくれるシステムになっているので、上限クリック単価はあくまでも「上限」であり、この上限クリック単価がそのまま課金されるクリック単価ではありません。

設定した上限を超えることはありませんが、必要最低限のクリック単価に自動的に調整してくれるというシステムになっています。

管理画面上では、実際に課金されたクリック単価の「平均クリック単価」が表示されます。

 

キーワードの「マッチタイプ」の種類とは？

リスティング広告（検索連動型広告）は、設定したキーワードに対応して広告が出稿されます。

各キーワードには、4種類のマッチタイプのいずれかを設定します。

部分一致（デフォルトではこの部分一致が適用されます）

「入稿したキーワードが含まれる」場合や、「入稿したキーワードに関連している」キーワードで検索された場合にも広告を掲載するという設定です。

ただし、どこまで関連性があると見なされるかは「Google広告」と「Yahoo！プロモーション広告」のシステムに依存するので、あなたが意図していないキーワードで検索された場合でも広告が掲載される可能性もあります。

たとえば、「新宿　ネイルサロン」という複合キーワードに対して、マッチタイプを「部分一致」で設定する場合は、次のようにキーワードを入力します。

新宿　ネイルサロン

部分一致の場合は、次のようなキーワードでユーザーが検索した時などに広告が表示されます。

• 新宿
• ネイルサロン
• 人気のネイルサロン
• 新宿のネイルサロン　口コミ

絞り込み部分一致

絞り込み部分一致は、基本的には部分一致なのですが、キーワードの前に＋を付けることによって、＋がついたキーワードは完全一致になるという少し特殊なマッチタイプです。

 

※ユーザーが「Google」や「Yahoo！」で検索したキーワードの事を「検索クエリ」と言います。

入稿キーワード	検索クエリ	広告掲載
＋新宿　＋ネイルサロン	新宿　ネイルサロン	〇
	ネイルサロン　新宿	〇
	新宿のネイルサロン	〇
	新宿　ネイルサロン　人気	〇
	新宿　ネイル予約	×
	東京　ネイルサロン	×

入稿キーワード	検索クエリ	広告掲載
＋新宿　ネイルサロン	新宿　ネイルサロン	〇
	ネイルサロン　新宿	〇
	新宿のネイルサロン	〇
	新宿　ネイルサロン　人気	〇
	新宿　ネイル予約	〇
	東京　ネイルサロン	×

入稿キーワード	検索クエリ	広告掲載
新宿　＋ネイルサロン	新宿　ネイルサロン	〇
	ネイルサロン　新宿	〇
	新宿のネイルサロン	〇
	新宿　ネイルサロン　人気	〇
	新宿　ネイル予約	×
	東京　ネイルサロン	〇

 

フレーズ一致

フレーズ一致は、入稿（設定）したキーワードと、検索クエリのフレーズ（順序も含む）が一致した場合に広告が掲載されます。

キーワードの前後を「“”」ダブルクォーテーションで囲みます。

入稿キーワード	検索クエリ	広告掲載
“新宿　ネイルサロン”	新宿　ネイルサロン	〇
	ネイルサロン　新宿	×
	新宿のネイルサロン	×
	新宿　ネイルサロン　人気	〇
	新宿　ネイル予約	×
	東京　ネイルサロン	×

 

完全一致

完全一致は、入稿したキーワードと、検索クエリが、完全に一致した場合にのみ、広告が掲載されます。

送り仮名の違いなどは、完全に一致していると見なされます。

キーワードの前後を[　]角かっこで囲みます。

入稿キーワード	検索クエリ	広告掲載
[新宿　ネイルサロン]	新宿　ネイルサロン	〇
	ネイルサロン　新宿	×
	新宿のネイルサロン	×
	新宿　ネイルサロン　人気	×
	新宿　ネイル予約	×
	東京　ネイルサロン	×

 

リスティング広告のアカウントは、４つの階層で構成されています。

リスティング広告のアカウント構造は、次の4つで構成されています。

• キャンペーン
• 広告グループ
• キーワード
• 広告文

広告の配信条件設定はキャンペーンごとに行います。

• 広告の1日の予算設定
• 広告の掲載先の種類の設定
• 広告の開始日と終了日の設定
• 広告の配信スケジュールの設定（何曜日の何時から何時まで広告を出すか）
• 広告の配信地域の設定（全国なのか、ある特定の地域を選んで広告を見せるのか）

これらを違う設定にしたい場合は、キャンペーンを分ける必要があります。

キャンペーンと広告グループの分け方について

キャンペーンと広告グループの分け方に正解はありませんが、キーワードや広告文、リンク先コンテンツ等の関連性が高ければ高いほど、広告品質が良くなります。

広告（広告文）は広告グループ単位で作成します。
たとえば、こんな感じです。

 

Yahoo! プロモーション広告
文字数は全角表記です。

入力項目	文字数（全角表記）
タイトル	15
説明文1	19
説明文2	19
表示URL	29

 

広告文には、使用できない記号や、禁止されている表現などがあります。
「Google広告」、「Yahoo！プロモーション広告」それぞれのガイドラインを確認しておきましょう！

Google広告ポリシー

Yahoo！広告ガイドライン

 

リスティング広告の仕組みと機能を理解し、自分だけで広告配信ができるようになります。
リスティング広告入門／Google広告とYahoo!プロモーション広告の使い方

 

機械学習していくGoogle広告の仕組みと使い方を覚えて少額で爆発的収益を上げよう！
2021年度 Google Ads（グーグル広告）基礎・概論編　最新・保存版

2021年度 Google Ads（グーグル広告）設定＆運用ガイド 最新・保存版

広告品質を高める広告文の作り方とは？

広告品質を高めることができれば、広告ランクが上がり、より有利な条件で広告が表示されるようになります。

広告品質のポイントは、

• 広告とキーワードの関連性
• 広告のクリック率

この2つが重要です。

広告とキーワードの関連性を高め、クリック率を上げるには、タイトルや説明文にキーワードを入れます。

そうすることで、検索ユーザーの目的とマッチし、クリック率が上がります。

しかし、全て完璧に、キーワードを広告文に含ませるのは現実的ではありません。

無理にキーワードを広告文に含ませると、不自然で違和感のある広告文となってしまう場合があります。

そうなると、広告としてはマイナス評価となりますので、あくまでも可能な範囲で行うことがおススメです。

反応率の高い広告文の作り方

最も重要なことは、

1. 広告文
2. 広告をクリックした先にあるコンテンツの内容
3. 販売する商品やサービスの質

この3つの一貫性です。

反応率の高い広告文のポイント！

次の要素を広告文に入れると反応が高くなります。

訴求力を高めるポイントは、他にもたくさんありますが、ケースバイケースで、実際にテストしてみながら使ってみてください。

広告文には文字数制限があります。
書きたいことを書いてしまうと、あっという間に文字数をオーバーしてしまいます。

限られた文字数の中で、いかに訴求することができる広告文を作るのか？

それが重要です。